2018年12月15日
礼服と普通のスーツの違いは何ですか?
社会人一年目の男性の方からの質問でした。
礼服は、『冠婚葬祭』などで着用するものを指します。今回の普通のスーツとは、一般的にビジネススーツやリクルートスーツのことを言われております。ビジネス用とリクルート用も違いはあるようですが、今回は冠婚葬祭用とビジネス用の違いについてお話いたします。
スーツの種類
【フォーマル】と【インフォーマル】に分類が出来ます。
【フォーマル】には4種類あります。
- “モーニング”前裾を乗馬用に切られ、後ろが斜めに長くなっているもの。(昼の礼服・会の主催者)
- “燕尾服(えんびふく)”裾が燕の尾の様に割れているのもの。(夜の礼服・)
- “タキシード”夕方以降の会に参加される方が主に着用されるもの。
- “ディレクターズスーツ”
公式な招待会などが多い欧米では、しっかりと区別して着用されているようです。
日本語に直すと「礼装」となり、それ以外が【インフォーマル】になります。
日本において、フォーマルを着用することは、それ程無いようです。
多い例として、結婚式で新郎がモーニングを着用することがあります。
それ以外は、基本は会の主催者側から指定が無い限り、フォーマルを着用することはありません。
日本の文化
さて、『礼服』ですが、これは日本独自の文化みたいです。
戦後、スーツを持っている方が少なかった時代に「黒のスーツ一着で、ネクタイさえ変えればお葬式と結婚式には間に合う」という考えのもとつくられたのが、黒無地のスーツです。
違い
【黒色の濃さ】
ビジネス用のスーツと比べると、明らかに色の濃さが違います。
黒が深い程、良質なものとされております。
【デザイン】
流行りがありません。
五年・十年と使うものですので体形が変わることも考慮され、ゆったり目のものが多いです。
シングルとダブルがありますが、それに使い分けは無く、どちらでも良いとされています。
礼服と普通のスーツは、違うものです。
冠婚葬祭を普通のスーツで代用して出席はできません。逆も同じです。
礼服を求める時や、必要な時に、参考にして頂けたら幸いです。