2018年3月29日
墓地内の植木について
30年くらい前は、墓地の中に柘植やサツキを植える方も多く、石材店によっては植木をサービスしている所もありました。
その頃は、今よりも墓地を広めに確保される方が多く、墓石の契約時には「空いたところに植木でも植えておきましょうか」っていう感じでした。
最近では、比較的コンパクトなお墓が人気ですので、今の主流のスタイルとは沿わないテーマですが、念のために書かせていただきます。
その頃に植えた植木は大きく育ってしまいました。
あまり手入れをされていない墓地では枝が伸びていて、刈込をされているケースもあります。
影になりやすい場所では蜘蛛の巣がはっていて、不気味な雰囲気にもなっています。
外観はこのような感じですが、実は土の中の根っこが凄いことになっています。
巻石(外柵)の結合部に根っこが入り込み、巻石を開いてしまい墓石が傾いてしまうケースありました。
また、納骨室に根っこが侵入し、納骨室の中をクルクルと何重にも伸びているお墓もありました。
何十年か前に「空いたところに植木でも植えておきましょうか」という気軽な気持ちで植えた植木が、このような状態になってしまいました。
時々、植木の除去依頼を受けますが、植木も生き物なので、職人も何となく切ない気持ちで伐採をしています。
最近では霊園によっては、墓地内の植樹を禁止している所もあります。
禁止されていない霊園でも、墓地内の植樹はおすすめできません。
執筆
永代供養墓施工
有限会社 オフィス石太郎
店長 柳田 貴人
電話 075-693-73445
京都市南区西九条蔵王町11